すでにGPTパーティションが作成してあるディスクの空き領域にWindows10をUEFIインストールしようとするとエラー

症状

標題の通り、GPTパーティションテーブルで、先頭にNTFSパーテーションを作成してデータ用として利用中のディスクに、Windows10をUEFI起動でクリーンインストールしようとした。
インストールディスクから起動して、空き領域にパーティションを作成しようとすると、「選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません」とのエラーで実行できず、先に進めないという現象が発生した。

とりあえずエラー文をそのまま信じる(うまくいかなかった対応)

別ディスクのWindows7で起動し、コンピュータの管理で見てみると、「MBRディスクに変換」の選択肢がグレーで表示されることから、GPTディスクだと認識されていることが分かる。
念のためWindows版GPT fdiskで確認したところ、やはりGPTパーティションテーブルが存在していた。
いったんMBRディスクにしてからGPTディスクに戻してみてはどうかとも考えたが、Windows標準の機能でやる場合はディスク全体を初期化する必要がある。今回はすでに存在しているデータ用パーティションをそのまま残したい(本来はいったん他に待避させるべきだというのは分かっているが…)ため、都合が悪い。
それならということで、EaseUS Partition MasterでいったんMBRにした後再度GPTに戻しても条件は変わらなかった。
ネット検索をすると、このエラー文の場合はdiskpart cleanしてGPTパーティションテーブルを再構築、という情報が多数ヒットしたが、これもディスク全体が初期化されてしまうので都合が悪い。

エラー文を言葉通り信じない(うまくいった対応)

ところで、WindowsをUEFIインストールしようとして空き領域にパーティションを作成する際には、ESP(EFI System Partation)や、MSR、回復パーティションといったものも同時に作成される。
このとき、いつもディスク先頭からESPとMSRが作成されていたと記憶している。
もしかして、ESPとMSRを「ディスク先頭に」作成できない場合にエラーになるのではないか、との仮説を立てた。
再度EaseUS Partition Masterに登場してもらい、ディスクの先頭を2GBほど(1GB程でいいのではないかと思ったが余裕をもたせた)あける形ですでにあるパーティションを移動させる。
参考までに、1TBの領域で半分程度使用しているものを移動させるのに、15時間ほどかかった。このとき、データのバックアップをとらずに行ったが、よい子はマネしてはいけない。

この結果、無事にWindows10のインストーラでパーティションを作成することができ(パーティションの並び順が推奨しないものになっている、との警告が出たが、無視)、インストールが完了、現在のところ問題なく動作している。