自宅のホームサーバ(NAS)を更新する(1) 専用機とホームサーバの比較

経緯

現在使用しているNAS専用機HDL-A2.0が不調になってきた。
ときどき勝手に電源が落ちていて、電源ケーブルを挿し直したりなどしているとそのうち直る。
だましだまし使いつつ、新しい機械に変更するきっかけを探していた。
そこに、古い液晶テレビKDL-22EX300にDLNAでネットワーク上の動画を再生する機能があったことに気づき、それを使いたいという家族からの要請があったが、なぜかNAS内のファイルが表示されないという問題が発生。(別のDLNAサーバに同じファイルを配置した場合は表示され、選択可能で、トランスコードなしで再生できる。)
この問題への対応を考えるという選択肢もあったが、ここではNASを交換するふんぎりがついた、ととらえることにした。

NASに求めるもの

必須

  • SMB対応。クラウドで管理しないファイル(使用頻度の低いもの、重要な個人情報、容量が大きいもの)のバックアップと、家庭内での共有
  • DLNA対応。家庭内における通常動画の共有やストリーミング
  • バックアップ機能。RAIDという方法もあるが、RAIDコントローラーが壊れた場合の復旧が心配なので、物理的にも論理的にも独立した別のディスクに定期バックアップしたい

あった方がいい

  • DTCP-IP対応。デジタル放送を録画したものの家庭内配信(デジタル放送のコピーガードを外す方法は検討に含めない)
  • 何らかの方法で、NAS内のファイルをインターネット経由で家の外から参照できる機能

NAS専用機とホームサーバの比較

この記事では、パソコンとして利用可能な機械をNASとして利用することを「ホームサーバ」と呼ぶことにする。

これまで、Mac OS X機 → CRNS35NAS → E35M1-I DELUXE+Cent OS 6 → HDL-A2.0と使ってきた感想と、最近の機械を軽く調べた感じをまとめてみる。

専用機 ホームサーバ
SMB 普通は対応。簡単な設定でそこそこいい感じになる機械が多い。 sambaなどをインストールする。自分で細かく設定できる、する必要がある。
DLNA 対応する機種が多い。簡単な設定でそこそこいい感じになる機械が多い。トランスコードが行えるか、およびその形式は機種による。速度も機種によるが、たいてい遅い。 MediaTombやMiniDLNA、PS3Mediaserverなどをインストールする。ソフトによるがたいていは自分で細かく設定できる、する必要がある。トランスコードが行えるか、およびその形式はソフトによる。速度はスペックによるがたいてい速い。
バックアップ 対応する機種が多いが、あまり好きなように設定できない印象。 いろんな方法あり。自分で細かく設定できる、する必要がある。
DTCP-IP 高級な機種は対応 対応できる見込みなし
ネット経由で参照 対応する機種もあるが、メーカーが提供するdDNSを使う前提だったりなど、あまり好きな内容じゃない印象 いろんな方法あり。自前サーバをネットに公開することになるので、セキュリティに気を遣う必要がある。
消費電力 最大30w程度 構成による

大きな差は、DTCP-IPの対応になる。
HDL-A2.0にはこの機能があったが、自分の場合はあまり使わなかった。

NAS専用機を選ぶ場合、候補はTS-231+を考えている。

ここで、これまでの経緯を見ると、ホームサーバとNAS専用機を交互に使っており、この順番だと次はホームサーバとなる。
こういう安直な理由により、次はホームサーバに決定。

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